体にいいエクストラバージンオイルに偽物が =正しい見分け方=

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ここ数年、オリーブオイルが

優秀なダイエット食品と位置付けられたことによって、

大変なブームを呼び起こしています。

オリーブオイル関連の業界では、

拡販戦略に乗り遅れまいとして

激しい競争が行われています。

ただ、このような混乱に乗じて、

オリーブオイルも例外ではなく、

たくさんの『偽物』も氾濫しています。

せっかく、高いお金を出して

ダイエットに取り組む私たちにとっては、

誠にゆゆしき問題といわざるを得ません。

そこで、買い求めようとする

エクストラバージンオイル』が

偽物でないことの確認方法について考えてみます。

その前に、

オリーブオイルのグレードについて

紹介しておきます。

イタリアでは厳密な公的規格が定められています。

グレードとしては

  • 上級の『バージンオリーブオイル
  • 中級の『精製オリーブオイル
  • 下級の『オリーブオイル

の3段階となっています。

更に細分化したランク付けでは、

○上級のエクストラバージンオイル

酸度』によって4ランク

○中級の精製オリーブオイル

加工法』によって2ランク

○下級のオリーブオイル

ブレンド法』によって2ランク

と、それぞれ分類されています。

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ラベルで確認できる!?オリーブオイルの正しい見分け方

はっきりいって、日本人の私達に、

オリーブオイルの味が判る」

という人は、余程の殆どの食通でない限りいないでしょう。

よくあるお茶の銘柄当てなんかでも

中々難しいものです。

つまり、毎日同じ銘柄のお茶を飲んでいる人でも

数種類の銘柄の違いがわかる人など、

めったにいません。

殆どの人は、

『スペイン産』とか『エクストラバージン』といった、

文字を見て選んでいるはずです。

最近はスーパーでも、

相当多くの種類が並べられてます。

知ってるメーカー、好きなメーカーがなければ、

最終的には“手ごろなお値段”で

判断してしまうのが実情でしょう。

しかし、せっかくの、

高価なエクストラバージンオイル。

ボトルの『表示ラベル』くらいは確認してください。

基本的には、最低でも

  • 『原産地』
  • 『収穫時期』
  • 『品種』

3つが記載されているものを買うことです。

原産地の表示に

収穫された地域が記載されている事も絶対条件です。

なお、この3つの内一つでも表示されていなければ、

ボトルが可愛い、かっこいいなんて思っても、

選択肢から外す方が賢明です。

原産地

商品名に書いてある『国名』と

ラベルに書いてある『原産地』が

違う場合が良くあります。

商品名に書いてある国名は

瓶詰めだけされている商品です。

スペインやイタリアといった人気産地品の名をかたる、

いわば常套手段なのです。

言い換えれば

オイルの品質に自信が無い

といっていると同じ事。

収穫時期

通常、オリーブオイルの賞味期限は

1年~1年半です。

オリーブオイル用の果実の収穫は、

11月〜翌年3月の間に行います。

従って、店頭に並んでいる商品が

前年の収穫時期であってもおかしくない訳です。

製造してから長期間すぎているオイルは、

劣化、酸化しています。

ですので、ラベルを確認して

直近の年に搾汁されたものであることを

確認してください。

品種

オリーブの木は異品種交配されていて、

果実の収量が大きく異なります。

ですので、特に品種にこだわる傾向が強くて、

同じ産地の中でも沢山の品種が栽培されています。

当然のことですが、品種が違えば

オリーブオイルの臭いや味に差が出ますので、

これは人の好みによって判断するしかありません。

ただ同じ産地であっても

収穫期が異なれば味が変化するもの。

ですから念のため、

ラベルに品種の記載があることを確認すると良いでしょう。

表示していなければ、

やめておくことをお勧めします。

若しかして危険かも!?ネット通販でのオリーブオイルの判別ポイント

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日経ビジネス誌の2012年12月4日付けで

『偽物が横行するオリーブオイルビジネスの実態(その1)』

という記事が掲載されました。

その記事によると、

イタリアなどの地中海沿岸諸国やアメリカでは、

“オリーブオイルの品質偽装”

社会問題化しているという内容です。

その概要は、

  • 生産者
  • ディーラー
  • マフィア
  • 業界団体

などの複雑な利害と思惑が絡み、

日本を含む世界の中で

『偽エクストラバージンオイル』が世間に蔓延している

という内容でした。

このオリーブオイルの品質偽装に関する記事は、

その後2012年12月18日まで、

3回に亘って連載されていました。

第2回目は、

『日本での品評会、エクストラバージンオイルの3割が偽物

第3回目は、

『オリーブオイル偽装の巧妙な手口』

と、タイトルを見るだけでも

何ともおぞましい気分になります。

この記事に書かれている内容から読み取ると、

『店頭』で購入しても

『ネット通販』で購入しても、

偽物を買わされるリスク殆ど変わらない気がします。

仮に『危険率』が同じだとした場合。

“費用対効果の観点”から、

購入に要する“時間と経費”が安い方を選ぶのが得策

だといえます。

ただ、ネットで買う場合には、

“通販会社の表示不正”

というリスクが1つ増えます。

そこをどう考えるのかは、

一般の私たちでは難しいですね。

もしネットで確認できるなら、せめてEU加盟国共通

  • 赤ラベル(原産地保護呼称)
  • 青ラベル(地域保護表示)

もしくは、JAS(有機栽培)といった表示を

確認すると良いでしょう。

まとめ

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『国際オリーブ協会(IOC)』という

第二次大戦後に創られた国際機関があります。

この機関の本部が置かれているスペインなどで、

品質偽装の疑惑が止まらないのは、

そもそもこの機関の設置目的が

オリーブ生産者と販売者を保護することにあるからです。

つまり、一番の利害関係者である消費者を除外した環境で、

しかも造る人や売る人だけの都合に合わせた、

“お手盛り”の規格。

ですから、全くチェック機能が働かない訳です。

そう考えると、

こんな問題は起こって当たり前。

私見ですが、

“君子危うきに近寄らず”と言います。

どうしてもオリーブオイルが欲しいという方は、

少々割高かも知れませんが、

“Made in Japan”を選ぶようにしましょう。

先の報道の真偽は不詳ですが、

仮に本当だとすれば、原料調達から末端販売までの

『トレーサビリティー』が

確立されていないことになります。

賢明な消費者なら

当面“オリーブオイル伝説”から身を遠ざけることが賢明

かもしれません。

“不純物の混入”も全く否定できません。

本来『健康食品』の筈が

健康被害を惹き起こすようなことがあれば、

本末転倒といわざるを得ません。

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