入浴は食前・食後、どちらが体にいいのか?
最近はどの御家庭にも、
24時間風呂が普及してきていますよね。
お湯を張るのも、
シャワーを使うのも、
給湯システムが発達して、
今はとても簡単になりました。
給湯システムがなかった頃は、
お風呂を沸かすのも一苦労でした。
なので昔は、
家族全員が時間を空けずに、
順番にお風呂に入ったものです。
夕食を皆でとった後、
しばし団欒をして、
その後順番待ちの状態で、
家族全員が入浴していました。
しかし現在では家族それぞれが、
いつでも好きな時間に、
自由に入浴する事が多いようです。
暖かいお風呂に入ることが、
簡単にできるようになりましたから。
ところが便利になった反面、
「お風呂はいつ入ればいいのか?」と、
却って悩んでしまう人もいるようです。
燃料代を気にしなければ、
いつ入ってもそれは個人の自由です。
しかし「健康の面」から、
入浴時間を考えた時には、
いつ入れば良いのでしょうか。
例えば、食前と食後では、
どちらがいいのでしょうか。
今回は食前・食後の入浴時の、
その注意点についてお知らせします。
目次一覧
血液の循環を考えて、入浴時間を決める重要性
人間の血液の絶対量は、
常に不足気味になっているそうです。
例えば運動をするときは、
筋肉へ血液が集中し、
食事をするときは胃腸に集中します。
食後に眠くなるのは、
胃に血液が集中して食べ物を消化するので、
脳への血液の循環が悪くなるからだそうです。
そのどちらでもない場合、
運動でも消化でもない場合は、
皮膚周辺に血液が集中するので、
他の部分が不足気味になります。
さて食後すぐお風呂に入った場合には、
血液はどうなるのでしょうか。
食後すぐは胃腸に血液が集中しています。
消化のために胃に血液が集中します。
ところがこの状態なのにお風呂に入ると、
血液は皮膚周辺に移動してしまいます。
そのために食べたものを、
正常に消化することができなくなります。
その結果消化不良を起こす事があります。
さらに湯槽の中に体を沈めると、
水圧によって胃が圧迫されてしまい、
ますます消化が悪くなってしまいます。
これでは健康にも美容にも、
あまり良くはないですね。
空腹時の入浴は死ぬほど危険かも
一方、食前の入浴はどうなのでしょうか。
極端に空腹の場合は、
やはり血液が皮膚の周辺に集まっています。
そのため脳貧血を起こしてしまう事もあります。
風呂場で倒れてそのまま溺れてしまったり、
頭を打ち付けてしまい気絶したりする事も。
空腹時の入浴は注意が必要です。
ダイエットのしすぎで、死神が見えたかも
私も過度のダイエットに励んでいた頃、
丸一日全く何も食べない状態で、
夜中に入浴した事があります。
体を洗おうとして湯船から出た所で、
記憶がプッツリ途絶えて、
洗い場で倒れていたことがありました。
脳貧血を起こしてしまった様です。
寒くなってきて目が覚めましたが、
時間を見ると1時間位経っていました。
幸い怪我をする事もなかったのですが、
それ以来、空腹時の入浴は控えています。
周りに家族もいなかったので、
後で考えるとぞっとしましたね。
食前と食後では、いつ入浴するのがいいのか?
お風呂に入るのは食事の前?後? まとめ
つまり結論としては、
食事の直前も直後も、
入浴には適さないということになります。
ベストの入浴タイムは、
食後1〜2時間後が推奨されています。
家族団欒の後に入浴するというのは、
実は理にかなった行為だったのですね。
たくさん食べた直後の入浴や、
とても空腹な時の入浴などは、
健康のためには慎みましょう。
もちろん大量飲酒の後の入浴は、
自ら死を呼び寄せる事になりますよ。
大量飲酒後の入浴は論外ですね。